来週はカナダ中銀の政策委員会 今月も12月も大幅利下げが可能との声も=NY為替
きょうもカナダドルは売りが優勢となっており、対円はもちろん、本日は上げが一服しているドルに対してもカナダドルは下落している。来週は23日にカナダ中銀の政策委員会が予定されているが、短期金融市場では0.50%ポイントの大幅利下げの確率を80%程度まで高めている。ただし、エコノミストの予想はいまのところ半々といったところ。
今週のカナダ消費者物価指数(CPI)が大幅利下げ予想の決め手となっているが、一部のエコノミストからは、今回のみならず12月も大幅利下げが期待できるとの指摘も出ている。基調インフレの勢いが鈍化しており、大幅利下げを行うには十分な余裕があるという。
カナダCPIの総合指数は前年比1.6%まで低下していたが、コア指数は2.3%と目標レンジ(1-3%)の中心よりはまだ若干高い。ただし、3カ月間のCPIの変化を年率換算で見ると、総合指数は1.25%で、コア指数は2.1%となっているという。
3カ月間のコア指数が3%以下、つまりカナダ中銀の目標レンジ(1-3%)の上限を下回るのは8カ月連続となるが、これは前年比のコア指数の硬直性は価格動向そのものではなく、前年のベース効果によるものであることを示唆しているという。
また同エコノミストは、今月と12月に大幅利下げを行えば、景気後退に対する保険になるとも述べている。
USD/CAD 1.3811 CAD/JPY 108.27
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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