ドル円、買い戻される 日経平均先物も下げ一服 本日は月末・期末の取引=NY為替序盤
きょうのドル円は先週末に自民党総裁選で石破氏が新総裁に決まったことによる円高・日本株安の流れが週明けも続き、ドル円は一時141.60円付近まで下げ幅を拡大した。ただ、総裁前の146円台半ばから一気に5円程度急落したこともあり、海外市場に入って下げ過ぎ感からの買い戻しが出ている。急落した日経平均先物も海外市場で下げ止まっており、ドル円は142円台後半まで買い戻される展開。ただ、急落の割には買い戻しがまだ鈍い印象もあり、なお落ち着かない情勢ではある。
本日は月末・期末の取引となり実需の動きも想定されるところではあるが、為替市場全体はドル売りの動きが見られている。先週末に発表の8月のPCEデフレータは引き続き米インフレの落ち着きを示す内容であった。FRBの利下げ期待を裏付ける内容ではあるが、市場は年内あと2回のFOMCで計0.75%ポイントの利下げを織り込んでいる。
11月か12月に0.50%ポイントの大幅利下げがあることを想定した動きではあるが、短期金融市場では11月FOMCでの利下げ幅は0.25%と0.50%ポイントで五分五分といった状況。見方が割れており、その意味でも今週金曜日の米雇用統計は重要なイベントとなりそうだ。直近のFOMC委員からの発言は、FRBがこれまでのインフレ重視から雇用に軸足を移していることを示唆している。
なお、日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は現行付近には観測されていない。
30日(月)
現行付近には観測されていない
USD/JPY 142.85 EUR/JPY 159.67
GBP/JPY 191.30 AUD/JPY 99.06
CME日経平均先物 38195(大証終比:+245 +0.64%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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