【本日の見通し】ドル安意識、米指標やECBフォーラムにも注意
【本日の見通し】ドル安意識、米指標やECBフォーラムにも注意
朝のドル円は143円台を付ける動き。ドル安の流れが優勢。トランプ大統領がパウエル米FRB議長に手紙を送ったと報じられており、両者の対立を懸念したドル売りも広がっている。大統領は現在のFRBがより積極的に利下げを行うべきと主張しており、議長への不満を隠していない。
こうした流れは今日この後も継続と見られ、ドル売り円買いが意識される。先週及び昨日の安値143円70銭台をしっかり割り込み、13日に付けた142円80銭前後をターゲットとする展開が見込まれる。
ユーロドルは1.1700台から1.17台後半へ上昇し、ほぼ高値圏推移。1.1800トライの動きが見込まれる。1.2000を大きなターゲットとしてユーロ高ドル安の流れが続きそう。
ユーロ円はドル円が重いものの、対ドルでのユーロ買いもあって基本的にしっかり。ドル円次第であるが170円を試す動きが期待される。
なお、今日は23時に米ISM製造業景気指数、米雇用動態調査(JOLTS)求人件数が発表される。弱めに出た場合、ドル売りが加速する可能性がある点に注意。
また、昨日から開催されているECBフォーラムは、今日一番の注目プログラムである中銀総裁によるパネルディスカッションが行われる。ラガルドECB総裁、パウエル米FRB議長、ベイリー英中銀総裁、植田日銀総裁、李韓国中銀総裁によるディスカッションでの発言に注目が集まるところ。
MINKABUPRESS 山岡

執筆者 : MINKABU PRESS
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