値動き落ち着く、株式市場は堅調、米PCE価格指数待ちで=ロンドン為替概況
値動き落ち着く、株式市場は堅調、米PCE価格指数待ちで=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、各通貨とも値動きが落ち着いている。中東情勢の緊迫化が一服、米利下げ観測の広がりなど市場環境が好転しており、欧州株は堅調に推移している。米中通商合意への期待もあるようだ。原油は底堅く推移も、金相場は軟調に推移。全般にリスク動向は良好なようだ。そのなかで為替市場は方向感なく売買が交錯している。ドル円は144円台半ばを中心に推移。ユーロドルは1.17ちょうどを挟んで、ポンドドルは1.37台前半で売買が交錯。クロス円も目立った方向性を示していない。ユーロ円は169円を挟んで、ポンド円は198円台での上下動。このあとのNY時間には米PCE価格指数が発表される。米利下げ観測の強弱に影響を与える材料として、結果発表が待たれている。
ドル円は144円台半ばでの取引。これまでのところ144.18から144.81までのレンジで売買が交錯している。前日NY終値144.42レベルを軸に上下動を繰り返している。株高などリスク動向の回復が円安圧力も、米利下げ観測がドル安圧力となっており互いに引っ張り合っている状況のようだ。米FOMCが注目するインフレ市場、PCE価格指数の発表を控えて様子見の面も。
ユーロドルは1.17台前半での取引。東京朝方には1.1681近辺まで下押しされる場面があった。しかし、ロンドン序盤には買いが入り、高値を1.1727近辺に伸ばしている。その後は上値も抑えられて1.17付近まで押し戻されている。ユーロ円は169円を挟んだ上下動。東京昼前の168.63近辺を安値に、足元では169.30台へと高値を伸ばしてきている。対ポンドでも、東京時間に軟調もロンドン時間には堅調に転じる動き。フランスやスペインの消費者物価が小幅上昇したことがユーロ買いにつながる面が指摘されている。
ポンドドルは1.37台前半での取引。東京朝方の1.3717近辺を安値に、ロンドン序盤の1.3750近辺を高値にレンジ取引が続いている。前日NY終値を挟んだ上下動となっている。ポンド円は東京早朝の198.10近辺を安値に、東京午前の198.81近辺を高値とするレンジ取引。ロンドン時間もレンジ内にとどまっている。ユーロポンドは東京午前に0.8536近辺まで低下も、足元では0.8536近辺に上昇している。
minkabu PRESS編集部 松木秀明

執筆者 : MINKABU PRESS
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