ドル円、米雇用統計を受けて上下動 リスク回避は見られず=NY為替序盤
きょうのNY為替市場、先ほど発表の8月の米雇用統計で非農業部門雇用者数(NFP)は予想を下回る伸びとなり、前回分も下方修正された。それを受けてドル円は、ロンドン時間に引き続き一旦142円ちょうど付近まで売りが強まったが、動きが一巡すると買戻しも見られ143円台まで戻す展開となっている。
NFPは米労働市場の軟化を示したものの、米株式市場や米国債市場は比較的落ち着いた反応を見せており、市場が警戒していた8月初旬の米雇用統計発表後のようなリスク回避の雰囲気も広がっていないことから、ドル円も値ごろ感の買い戻しが出ているものかもしれない。
今回の米雇用統計を受けて短期金融市場では、今月のFOMCでの利下げへの見方が完全に二分しており、0.50%ポイントの大幅利下げの確率は50%まで高まった。ただ、エコノミストからは0.25%ポイントの基本シナリオで変わらないとの見方も出ている。平均時給の伸びが予想を上回っており、失業率も予想通りではあったものの前回から低下している。利下げは確実だが、利下げ幅については何とも言えない内容ではあった。
なお、日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は現行付近には観測されていない。
6日(金)
現行付近にはなし
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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