ドル円が109円付近まで一時下落 米ロ関係悪化による円高の指摘も=NY為替
NY時間にかけてドル売りが再び強まる中、ドル円は戻り売りが続いている。ロング勢の利益確定売りが次第に強まっている模様で、一時109円ちょうど付近まで下げる場面もみられた。きょうの下げで109.45円付近に来ている21日線を下回ってきており、明日以降の動きが警戒される。
米国債利回りが低下しているほか、きょうはリスク回避の円買いも出ているとの声も聞かれる。米国とロシアの関係が悪化しつつあり、バイデン政権がロシアの選挙介入などの違法行為についての情報当局による検討を終え、報復措置に踏み切る可能性もあると報じられている。報復措置には経済制裁や米国に外交官として駐在するロシアの諜報員の国外退去が含まれる可能性があるという。
また、市場の一部から、最近の米国債利回りの周期的な上昇は金利のレジームシフトにはほど遠く、成長の勢いが失われれば、市場が設定した高い期待を超えてインフレが軌道に乗り続けない限り、利回りは低下が予想されるとの見方も出ている。相対的なバリュエーションと長期的ファンダメンタルズ、そして、グローバルな相互接続性が米国債にとってはより重要であるという。
USD/JPY 109.16 EUR/JPY 129.95
GBP/JPY 150.19 AUD/JPY 83.42
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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