来週の英予算案次第では、ポンドは再び下落リスクに直面=NY為替
きょうのポンドドルは一旦1.31ドル台を回復したものの、再び1.30ドル台に値を落とす展開が見られている。1.30ドル台は維持しているものの、上値は依然として重く、21日線の下での推移が続いている状況。英中銀の追加利下げ期待と来週の予算案の発表を控えて、1.30ドル割れを試す動きが続いている。一方、ポンド円は206円台後半まで上昇し、昨年7月以来の高値水準を更新していたが、206円ちょうど付近に伸び悩む展開。
アナリストは、来週26日にリーブス英財務相が公表する秋の予算案で、想定以上の増税が盛り込まれた場合、ポンドは再び下落リスクに直面すると指摘している。相反する事前報道が相次ぎ、今回は前例のないほど不透明感に包まれている。
その上で、同アナリストは最も可能性が高い推計として、「リーブス財務相は2029-30年度までに年400億ポンドの追加歳入を確保しようとしており、そのほぼ全てを増税で賄う」との見方を示している。これは市場の想定をやや上回るという。
GBP/USD 1.3076 GBP/JPY 205.98 EUR/GBP 0.8821
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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