植田総裁と片山財務相らの会談などを警戒=東京為替概況
植田総裁と片山財務相らの会談などを警戒=東京為替概況
ドル円は昨日の市場で円キャリー取引拡大などを受けたドル買い円売りに155円70銭台まで上昇。今朝もその流れを受けて155円50銭台でスタート後、155円59銭を付けた。その後は少しもみ合いを経ていったんドル売り円買いとなり昼過ぎに155円21銭を付けた。昨日の植田日銀総裁と高市首相の会談に続いて、今日の夕方午後6時10分ごろから植田総裁と片山財務相、城内経済財政相の会談が行われると発表されたことで、もう一段踏み込んだ円安けん制や、介入に向けた動きにつながるとの思惑が広がり、円買いとなった。
前日の大幅安から、今日午前は一転してプラス圏推移が目立ったアジア株がその後総じてマイナス圏に沈むなど、リスク警戒の動きが継続する中で円買いの動きも出ていた。その後155円47銭まで戻すなど、一方向の動きには警戒感。
昨日NY午後に180円29銭まで上昇したユーロ円は、高値からの調整が東京昼頃まで継続。179円78銭を付けた。その後は反発を見せ180円台を回復と、行き過ぎた動きにも警戒感が出ていた。昨日204円75銭まで上昇のポンド円は204円40銭台で朝の取引を迎え、昼頃にかけての調整局面で203円99銭と204円を割り込む動き。その後204円30銭台まで反発。
ポンドドルは午前中に1.3129まで売りが出た。午後は買い戻しが優勢となり1.3150台を朝の水準に復した。ユーロドルは1.15台後半でもみ合い。午後は1.1590台を付けるなどややユーロ高ドル安も、大きな動きにはなっていない。
MINKABUPRESS 山岡
執筆者 : MINKABU PRESS
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