トランプ関税拡大懸念でリスク回避の動き 金と米債券が上昇 ドル円142.60円台
トランプ関税拡大懸念でリスク回避の動き 金と米債券が上昇 ドル円142.60円台
トランプが重要鉱物に対する関税の必要性について調査を開始した、つまり新たな関税が導入される可能性がある。また、エヌビディアの対中輸出規制を強化。鉱物調査もエヌビディア規制も中国を標的としたものだ。
トランプは70カ国以上の貿易相手国に対し関税交渉を利用して中国との取引を制限するよう圧力をかける計画だとWSJが報じている。トランプ氏は一部の中南米諸国に対し、米国か中国かどちらかを選択させることを検討しているとコメント。
トランプは関税を利用して中国を孤立化させる計画だが、2大経済国の対立激化は世界経済に大打撃を与え、結果として米国に返ってくるだろう。このところリスク回避のドル買いは見られず、米景気後退懸念でむしろドルは売られる傾向にある。
東京時間はドル売り・リスク回避の円買いでドル円は142.60円台まで下落している。米株先物は下落しているが米債券価格は上昇している(利回りは低下)。米トリプル安は見られないことから、今のところ過度な懸念は高まっていないようだ。NY金価格は上昇し最高値を更新。

執筆者 : MINKABU PRESS
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