ドル買いは一服し揉み合いに、ドル円144円台前半=ロンドン為替概況
ドル買いは一服し揉み合いに、ドル円144円台前半=ロンドン為替概況
ロンドン市場では、ドル買いは一服し揉み合いに落ち着いている。ドル円は東京午前に143円台に下押しされたあと144円台後半へと上昇した。しかし、その後は上値を抑えられて売買が交錯。ロンドン時間には調整に押されて144円付近まで一時反落した。米10年債利回りは東京市場で上昇したあとは高止まりしている。欧州株では独DAX指数が最高値を更新したが、その後は小反落。米株先物・時間外取引は調整売りが先行も、足元では再びプラス圏で推移している。ロンドン時間には特段のかく乱材料はみられず、全般に落ち着いた取引となっている。ただ、東京市場では当局者発言や債券動向に円相場が敏感に反応する場面があり、市場にはまだ神経質さや流動性不足の面もあるようだ。
ドル円は144円台前半での取引。東京市場で143.85から144.77に至るレンジで上下動をみせたあと、ロンドン市場では上値重く推移している。一時144円ちょうど付近まで下げたあとは144円台前半で推移している。全般的には前日NY終値水準を挟んだ振幅にとどまっている。米10年債利回りは4.46-4.47%付近に落ち着いている。
ユーロドルは1.13台前半での取引。東京市場で1.1345付近から1.1296付近まで下落したあと、ロンドン時間には一時1.1340付近まで買い戻された。足元では買いも一服し、前日NY終値付近で推移している。ユーロ円は東京午前に163.83近辺まで一時買われたが、その後は買いは続かず。ロンドン序盤には163.08近辺まで下押しされるも大台割れには至らず163.50付近まで買い戻されている。対ポンドではややユーロ買いが優勢になっている。ECBが公表した消費者インフレ期待で1年先の見通しが3.1%に上昇しており、目先のインフレ警戒が高まった。
ポンドドルは1.34台後半での取引。東京午前の1.3522近辺を高値に、東京午後には1.3461近辺まで下落した。ロンドン序盤にかけて再び1.35台に乗せるも、足元では1.34台後半に押し戻されている。ポンド円は東京午前に195.39近辺まで買われたが、すぐに194円台後半へと売り戻された。ロンドン早朝には194.39近辺まで下押しされたが、その後は下げも一服。ユーロポンドは0.8383から0.8398のレンジでややユーロ買い優勢になっている。ポンド関連の材料は特段みられていない。
minkabu PRESS編集部 松木秀明

執筆者 : MINKABU PRESS
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