ドイツ財政改革案が下院で可決 ユーロは一時売りの反応=NY為替
ドイツ連邦議会(下院)が先ほど、防衛およびインフラ支出に向けたの何千億ユーロもの借り入れを可能にする法案を可決した。今後はドイツの16州が代表を出す連邦参議院(上院)が21日に承認すれば、シュタインマイヤー大統領が署名して法律が成立する。
防衛および安全保障関連の支出として、GDPの1%にあたる約450億ユーロ超の額が憲法に盛り込まれた借り入れ制限である「債務ブレーキ」から除外される。実質的にGDPの1%を超える支出に上限がなくなることを意味する。
同時に、予算外の特別なインフラ基金が憲法に組み込まれ、今後12年間に5000億ユーロを上限として借り入れを行うことが可能となる。さらに、16の州にはGDPの0.35%、160億ユーロ相当までの借り入れの余地が与えられる。これまで州には均衡予算を維持することが求められていた。
これを受けてユーロは一時的に売りの反応を見せ、ユーロドルは1.09ドル台を瞬間的に割り込む場面が見られたものの、直ぐに戻している。
EUR/USD 1.0927 EUR/JPY 163.35 EUR/GBP 0.8417
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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