【海外市場の注目ポイント】２月の米消費者物価指数など

　日本時間午後９時半に２月の米消費者物価指数が発表される。総合の大方の予想が前年比２．９％上昇、コアの大方の予想が前年比３．２％昇となっており、総合、コアとも、前年比の伸びがそれぞれ前月の３．０％上昇、３．３％上昇から鈍化するとみられている。トランプ米政権が２月４日に中国からの輸入品に対する１０％の追加関税の発動に踏み切っており、こうしたことが影響して予想を上回る結果になれば、トランプ米政権の関税政策によるインフレ再燃の思惑が強まり、ドルが買われる可能性がある。
　
　また、日本時間午後１０時４５分にはカナダ中銀（ＢＯＣ）理事会の結果の発表、同午後１１時半にマックレムＢＯＣ総裁の会見も予定されている。政策金利は現行の３．００％から２．７５％に０．２５％引き下げられると見込まれている。
　
　さらに、このあとの海外市場では、欧州の中銀関係者が相次いで発言する。日本時間午後５時にシムカス・リトアニア中銀総裁が講演、同午後５時４５分にラガルド欧州中央銀行（ＥＣＢ）総裁が講演、同午後６時１５分にビルロワドガロー仏中銀総裁が講演、同午後９時にエスクリバ・スペイン中銀総裁が討論会に出席、同午後９時４５分にセンテノ・ポルトガル中銀総裁が講演、同午後１０時４５分にナーゲル独連銀総裁が討論会に出席、同１３日午前０時１５分にレーンＥＣＢ専務理事兼チーフエコノミストが挨拶、同１３日午前１時半にパネッタ・イタリア中銀総裁が講演することになっている。
　
MINKABU PRESS