ドル円、リバウンド相場の流れは継続 160円を試す展開までは見せず=NY為替概況
ドル円、リバウンド相場の流れは継続 160円を試す展開までは見せず=NY為替概況
きょうのNY為替市場、ドル円はロンドン時間に急速に円高が強まる場面が見られ、157円台後半から156円台に急速に下落したものの、NY時間に入って157円台に戻す展開。レートチェックなどの観測は伝わっていなかったが、介入への警戒感を強める中、市場は敏感に反応していたようだ。ただ、NY時間にかけて買い戻されている。
リバウンド相場の流れは継続。ただ、160円を一気に試す展開までは見せておらず、上値に慎重な雰囲気も見られる。オプション市場では目先のドル円の下落に備える動きが出ている。先週のNY時間に日銀レートチェックの観測が広がっていたことがで、日本の当局の介入に対する警戒感が1カ月未満の短期ゾーン中心に出ているようだ。
ただ、本邦勢が大型連休で円相場への参加者が少ない中、通常の相場シグナルが見えにくくなっている。上下いずれの方向にもヘッジを急ぐ動きまでは目立っていない模様。
相場の勢いを示すオシレーター系のテクニカル指標は、週足ベースでは弱気方向に行き過ぎた状態にあり反転の可能性を示唆。そのほか週足のローソクは先週、「強気の包み足」が完成しており、上向きの初期シグナルを示現している。見通しはもはや弱気ではない。3週間ぶりに21日線を上回って引けていることもあり、テクニカル的にはリバウンド相場の気配にある。
ユーロドルは一時1.1430ドル付近に下落。下値模索が続いており、強いサポートとして意識される1.14ドルを割れを試しに行くか注目される。一方、ユーロ円はロンドン時間に179円台に下落したものの、180円台に下げ渋る展開。
ユーロはECBが10月の理事会で利上げを見送るとの観測が強まれば、一段と下落する可能性があるとの指摘が出ている。ECB理事はこれまで10月の利上げの可能性を明確に残しているものの、投資家は据え置きシナリオを織り込み始めていると指摘。この動きは短期的にユーロドルへの下押し圧力を強める可能性があるという。
また、60日モデルに基づくユーロドルの短期的な適正水準は、7月下旬以来初めて1.15ドルを下回り、目先は6月安値の1.13ドル台前半の水準を割り込む可能性もあるとしている。
ポンドドルは一時1.33ドル台前半に値を落とした。先週サポートされた1.3335ドルの水準を下回り、1.33ドル割れを試しに行くか注目される。一方、ポンド円は上げ一服となり209円台に下落。
英中銀とECBの金融政策の方向性の違いを背景に、ポンドは対ユーロで下落する可能性があるとの見方が出ている。アナリストは、英中銀が来年夏まで政策金利を据え置いた後に利下げに転じる一方、ECBは10月と12月に追加利上げを実施すると予想。
英経済は依然として脆弱で、ECBに比べて英中銀の金利見通しが大きく下方修正される余地があると指摘。また、10月の英予算案を控え、財政面のリスクもポンドの重しになる可能性も指摘した。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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