カナダCPI、カナダ中銀が完全にビハインド・ザ・カーブに陥っていることを示す=NY為替
きょうのカナダドルは、この日発表の8月のカナダ消費者物価指数(CPI)を受けて売りが強まったものの、その後は買い戻しも入っている。ドルカナダは1.36加ドル台まで一旦上昇したものの、1.35加ドル台に再び戻す展開。一方、カナダ円は円安の動きに便乗し104.40円付近に上昇。
8月のカナダCPIで総合指数は前年比2.0%上昇との目標まで低下し、前月比では予想外のマイナスとなった。これを受けてエコノミストからは、カナダ中銀は完全にビハインド・ザ・カーブ(後手に回る)に陥っていることを示しているとの評価も出ていた。
また、住宅費を除いたカナダのインフレは前年比0.5%でほぼデフレ領域にある。また、家賃が前年比9%上昇したが、その数字に懐疑的な見方を示している。他の情報源からの家賃データは急激な減速を示しているという。カナダ中銀の政策金利は非常に引き締めの領域にあり、それが次の動きが0.50%ポイントの大幅利下げになる理由だと主張した。
USD/CAD 1.3595 CAD/JPY 104.39
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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