東京株式(大引け)=671円高で3日ぶり反発、買い戻し一巡後は個別物色主体の展開
6日の東京株式市場は主力株を中心に買い戻しが優勢となり、日経平均株価の上げ幅は一時1000円を超えた。朝方に5万1000円台に乗せる場面があったが、その後は伸び悩んだ。
大引けの日経平均株価は前営業日比671円41銭高の5万0883円68銭と3日ぶり反発。プライム市場の売買高概算は28億1347万株、売買代金概算は6兆9040億円。値上がり銘柄数は987、対して値下がり銘柄数は570、変わらずは58銘柄だった。
前日の米株式市場では主要株価3指数がそろって上昇した。米ハイテク株安が一服したことが安心感をもたらす形となり、東京市場では寄り付き直後に主力株に買い戻しが入った。変動性の高い相場が続くなかで上昇一服後は戻り売り圧力が顕在化し、午前中に上げ幅を381円まで縮める場面があった。外国為替市場でドル円が1ドル=154円の水準を維持できず、ややドル安・円高方向に振れたことも日本株の重荷となった。取引時間中は次第に決算発表を受けた個別物色主体の展開となり、後場寄り後の日経平均は5万1000円を手前にして膠着感を強めた。プライム上場銘柄のうち値上がり銘柄数は約6割。業種別では非鉄金属や機械の上げが目立った一方、鉄鋼や海運業は下落した。TOPIXも3日ぶりに反発。東証グロース市場250指数は3日続落した。
個別では、ソフトバンクグループ<9984>やアドバンテスト<6857>が値を上げ、フジクラ<5803>とキオクシアホールディングス<285A.T>が急伸。レーザーテック<6920>やディスコ<6146>が株価水準を切り上げ、日立製作所<6501>やトヨタ自動車<7203>、ダイキン工業<6367>が堅調。リンナイ<5947>やコニカミノルタ<4902>、荏原<6361>が値を飛ばし、三菱重工業<7011>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>、伊藤忠商事<8001>が頑強。山一電機<6941>がストップ高となった。
半面、ソシオネクスト<6526>や日本郵船<9101>、日本製鉄<5401>が売られ、スズキ<7269>やキーエンス<6861>が冴えない展開。ぐるなび<2440>やダイセル<4202>、ジーエス・ユアサ コーポレーション<6674>が下値を探り、ニチコン<6996>が急落。日本板硝子<5202>はストップ安となった。
出所:MINKABU PRESS
執筆者 : MINKABU PRESS
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