ドル円は136円台後半 明日は日銀決定会合=NY為替
NY時間のNY時間の終盤に入ってドル円は136円台後半での推移となっている。NY時間にかけて買い戻しが優勢となり、一時137円台まで上昇。ただ、21日線と200日線の間での推移が続いており、クリスマス休暇に向けて次第に収束感が強まっている。次のアクション待ちといった雰囲気だ。本日の21日線は137.60円付近、200日線が135.65円付近に来ている。
きょうから日銀決定会合が開催され、明日に結果が発表される。市場では現状の金融緩和を継続を確実視している。FRBやECBがタカ派姿勢を堅持する中、市場の一部では、日銀の現状の金融緩和の点検・検証への思惑が広がっている。ただし、これは4月で任期を迎える黒田総裁の後任の新総裁が決まって以降の話と見られている。
一部報道で10年来の政府と日銀の政策協定を改定する方針を固めたとの報道が伝わった。合意を修正し、2%のインフレ目標に柔軟性を持たせ、超ハト派政策に終止符を打つ道を開く可能性があるという。松野官房長官はこの報道を否定しているが、市場では思惑が高まっている模様。
しかし、あくまで新総裁就任以降の話で、今回の決定会合ではそのヒントはなにも出ないものと見られている。
ただ、市場では来年は日銀も現在のイールドカーブコントロール(YCC)を見直し、引き締めに軸足を移することが想定されることから、円高を期待する声も少なくない。ただ、世界経済の動向と賃金の動向次第のところもあり、春以降、日銀が軸足を動かしたとしても、どの程度動かせるかは留意しておきたいところではある。
USD/JPY 136.93 EUR/JPY 145.27
GBP/JPY 166.33 AUD/JPY 91.78
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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