先週末のドル売りに対する調整が入る展開=東京為替概況
先週末のドル売りに対する調整が入る展開=東京為替概況
木曜日の米消費者物価指数後のドル売りが強まる形で、先週金曜日の海外市場でドル売り円買いが強まった。ドル円は138円台半ば割れまで値を落とした流れを受けて、週明けも安値圏です田0と。しかし、すぐに買い戻しの動きが強まると、朝一の市場で139円90銭台まで上値を伸ばした。
その後は朝一のドル買いに対する調整が入りやや上値が抑えられた。仲値がらみでドル買い需要があり、仲値前後まではまだ比較的しっかりとなったが、仲値後に139円台後半から138円80銭前後まで値を落とした。
その後は139円を挟んでの推移が続いていたが、午後に入るとドルの買い戻しが優勢に。ユーロドルが1.03を割り込むなど、ドル円以外でもドル買いが出る中で、139円60銭台を付ける動きとなった。
先週末のドル安進行を受けて1.0360台を付けたユーロドルは、ドル円同様に早朝高値圏での推移となった後、いったん大きくドル買いに。1.0310前後まで下げた後、ドル円でのドル安もあって1.0350前後を付ける場面も、すぐに1.0320台を付けるなど、やや頭の重い展開に。午後に入ってドル買いの流れが強まると、午前の安値を割り込み、1.03の大台割れまで値を落とす動きとなった。
豪ドルドルなども基本的にはユーロドルと同様の動き。早朝の0.6720台から値を落とし、午後に入って0.6700手前から0.6660台まで。
ドル主導でクロス円は方向感のつかみにくい展開。ユーロ円は朝方ドル円が139円90銭台まで上昇する局面で143円40銭前後ばから144円40銭台まで上昇。その後は調整が入り、昼前に143円40円台までと朝の上昇分をほぼ解消する動きに。午後は少し買い戻しが入って143円台後半推移。
中国のゼロコロナ政策緩和期待もあり、ドル人民元での元高も優勢となった。先週末に一時7.09ちょうど近くまで下げたドル人民元は、7.10台で週の取引を終えていた。週明けの中国市場では7.09前後と窓を開けて始まり、その後もドル売り元買いが優勢となって、昼過ぎには7.03台半ば割れまで。午後はドル買いの流れもあって少し値を戻し7.06台を回復。
MINKABU PRESS 山岡和雅

執筆者 : MINKABU PRESS
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