日米株価の軟調推移で円が全般に強含み、NZドルは底堅い=東京為替前場概況
東京外為市場中盤、円が全般に強含んでいる。ドル円は105.31円付近まで弱含み、前日安値105.28円の下抜けをトライする展開となっており、戻りも鈍い。日経平均株価の軟調推移に加え、時間外取引のNYダウ先物がマイナス圏に転落したことが背景にあり、米製薬大手2社の新型コロナウイルスワクチンや抗体治療薬の臨床試験中断というニュースが引き続き、重しになっている。
NZドルが底堅さをみせており、NZドル円は70円割れを回避し、NZドル/ドルは0.66ドル台半ばを保っている。ニュージーランド中銀の幹部が「一部の経済データは(最悪よりはましなシナリオの下で)驚くほど上向きとなっている」と発言したことが材料視されているもよう。
シンガポールドル円は序盤のもみ合いの後に、中盤は弱含みとなっている。午前9時発表のシンガポール第3四半期国内総生産(GDP)速報値は市場予想を上回った。ただ、中央銀行に当たるシンガポール金融管理局(MAS)が市場予想通り、金融政策を維持したため、これらのイベントに対する反応は限定的となった。中盤はドル円の下落を背景に、シンガポールドル円も弱含んでいる。
日経平均株価は小幅反落。前引けでは前営業日比12.43円安の2万3589.35円となった。
午前11時36分現在では、ドル円は1ドル=105.38円、ユーロドルは1ユーロ=1.1742ドル、ユーロ円は1ユーロ=123.73円、ポンド円は1ポンド=136.34円、豪ドル円は1豪ドル=75.54円、NZドル円は1NZドル=70.19円、スイス円は1スイスフラン=115.19円、カナダ円は1カナダドル=80.17円付近で推移している。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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