日銀タカ派シグナル発信、12月会合で利上げ支持が2人増える可能性
日銀タカ派シグナル発信、12月会合で利上げ支持が2人増える可能性
日銀が市場にショックを与えないためタカ派シグナルを発信していると関係者の話としてロイターが報じている。急激な円安によるインフレリスクの高まりと政治的圧力が薄れたため日銀は12月に利上げに踏み切る可能性があるという。報道を受け12月利上げ確率は40%台に上昇。
ただ、結局はFOMC次第か。ここ数日、米利下げ観測は高まってきているが依然として12月に利下げするかは微妙だ。利下げ実施した場合ドル売り・円買いになるため日銀は急いで利上げしなくて済むかもしれない。FRBが金利据え置いた場合はドル買い・円売りが加速するため日銀は利上げに踏み切る可能性が高くなる。
10月会合では田村委員と高田委員が据え置きに反対したが、12月会合では2人のほかに増委員と小枝委員が据え置き反対に加わると予想されている。
小枝委員は「足もとの物価は基調的物価上昇率よりも強い状況が続いている」「引き続き利上げが必要、現在の実質金利は極めて低い水準にある」と指摘。
増委員は「経済物価を考えると利上げをしていい環境は整ってきている」と述べていた。
執筆者 : MINKABU PRESS
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