アジア株 香港株上値重い、アリババ決算を嫌気 豪州インフレ加速で利下げサイクル終了か
アジア株 香港株上値重い、アリババ決算を嫌気 豪州インフレ加速で利下げサイクル終了か
東京時間14:02現在
香港ハンセン指数 26004.76(+110.21 +0.43%)
中国上海総合指数 3875.48(+5.46 +0.14%)
台湾加権指数 27276.29(+364.12 +1.35%)
韓国総合株価指数 3938.66(+80.88 +2.10%)
豪ASX200指数 8597.30(+60.25 +0.71%)
インドSENSEX30種 85230.19(+643.18 +0.76%)
アジア株は総じて上昇、米利下げ期待の買いが継続。
きのう発表された米国の小売売上高、消費者信頼感、ADP週次雇用がいずれも弱い内容だったことから12月米利下げ期待が一段と高まった。また、利下げに積極姿勢を示しているハセット国家経済会議(NEC)委員長が次期FRB議長の最有力候補に浮上しているとの報道も利下げ期待を一段と高めているようだ。
台湾株と韓国株は大幅上昇、ハイテク関連の上げが目立つ。香港株は上値が重い、アリババ決算が嫌気されておりハイテク関連の一角が下落している。
アリババは1.3%安、四半期決算は純利益が激減した。値引きやAI開発費用の増加、食品配達における割引クーポン配布拡大などにより利益が前年同期比52%減少した。フリーキャッシュフローが上場来はじめて2期連続でマイナスとなった。
豪州株は買い一巡後は上げ幅を縮小している。豪州10月のCPIは伸びが加速、豪中銀が注視しているトリム平均は前年比+3.3%と中銀目標範囲(2-3%)の上限を突破した。CPI伸び加速を受け12月利下げ期待は消滅、次回利下げは早くても来年5月頃か。5月も利下げ確率は非常に低い。
ゴールドマンサックスなど一部金融機関は豪中銀の利下げサイクルは終了し、来年金利を3.60%で維持すると見ている。一部アナリストはインフレ高止まりを受け豪中銀は来年、利上げを検討する可能性もあると見ている。
執筆者 : MINKABU PRESS
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