日銀報道受けた円買い一時的 オセアニア通貨の上昇目立つ、利下げサイクル終了か
日銀報道受けた円買い一時的 オセアニア通貨の上昇目立つ、利下げサイクル終了か
日銀が12月に利上げに踏み切る可能性があり、市場にショックを与えないためタカ派シグナルを発信していると報じられた。日銀報道を受け一時円買いが進みドル円は155.60円台まで下落したが、その後は再び156円台に乗せている。ユーロ円やポンド円も日銀報道の下げを帳消し。
豪ドルとNZドルの上昇が目立つ。豪ドル円は101.50円手前まで上昇、対ドルでは0.5%高。NZドル円は88.80円台に上昇、朝から1円以上も上昇している。対ドルでは1.2%上昇。
豪中銀もNZ中銀も利下げサイクルが終了した可能性があると市場は見ているようだ。
豪州10月のインフレは伸びが加速、中銀が注視しているトリム平均は中銀目標範囲の上限を突破した。CPIを受け12月利下げ期待は消滅、次回の利下げは早くとも来年5月頃か。5月も確率は非常に低い。ゴールドマンサックスなど一部金融機関は利下げサイクルは終了したと見ている。来年利上げを再開する可能性すらあると予想しているアナリストもいる。
NZ中銀はきょう政策金利を2.25%に引き下げたが、最新予測でOCRは来年第2四半期に2.20%とされており、利下げサイクルは今日の会合でほぼ終了した可能性がある。中銀は声明でコアインフレと非貿易財インフレの両方が引き続き低下、インフレ率は25年半ばまでに約2%まで低下する見込みとしている。
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。