日銀利上げ観測報道も円買いは限定的、市場はFOMCを注視 ドル円155.70円台
日銀利上げ観測報道も円買いは限定的、市場はFOMCを注視 ドル円155.70円台
利上げで市場に混乱が生じないようにするため、日銀がタカ派シグナルを発信しているとの報道を受け円買いが広がっている。ドル円は一時155.70円台まで軟化した。
急激な円安進行によるインフレリスクを受け日銀は早ければ12月に利上げに踏み切る可能性があるという。日銀の焦点が米経済に対する懸念から円安によるインフレに回帰したと関係者は語った。報道を受け日銀12月利上げ確率は40%台に上昇している。
高市首相と植田日銀総裁の会談を受け政府から利上げに対する反対が取り除かれたという。このところ植田総裁や小枝理事、増理事の発言がタカ派寄りになっている、元理事の門間氏も12月利上げの可能性に言及している。
ただ、結局は米国次第か。ここ数日は米国の12月利下げ観測が高まっているものの、依然として利下げに踏み切るかは不明。FRBが利下げすればドル売り・円買いとなるため日銀は利上げしなくてもいいとなる可能性がある。FRB金利据え置きとなればドル買い・円売りが加速するため日銀は12月利上げに踏み切る可能性が高くなる。
執筆者 : MINKABU PRESS
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