総裁選前倒し観測で円全面安 ドル円148.90円、200日線にタッチ 豪ドル円97円突破
総裁選前倒し観測で円全面安 ドル円148.90円、200日線にタッチ 豪ドル円97円突破
麻生氏が自民党総裁選の前倒しを求める意向を示したとの報道を受け、政局不安が強まっている。債券は下落、超長期債利回りが急上昇。20年債利回りは2.69%台、26年ぶり高水準。30年債利回りは3.28%と過去最高を更新。株安・債券安・円安とトリプル安に。ドル円は148.90円に上昇、200日線(148.86円)を一時上回った。
氷見野日銀副総裁の発言を受け日銀の利上げ前倒し観測も後退。氷見野副総裁はきのう、米政策の影響は当面大きくなる可能性に注意が必要、関税政策の影響はこれから及んでくるのが基本的見方。コメなど食料上昇の影響はいずれ減衰しインフレ率は下がっていくと見ると述べていた。
強いGDPを受け豪中銀の追加利下げ観測が後退している。豪ドル円は97円台に突入、7月末以来の高値をつけている。豪州第2四半期GDPは予想以上の伸びを見せた。前年比+1.8%と予想の+1.6%を上回り2023年9月以来の大幅な伸びを記録した。前四半期は異常気象の影響を強く受け低調な成長だった。その反動で今四半期は急回復した。年度末商戦や新製品発表を受け娯楽・文化用品や家具・家庭用品、自動車の支出が増加した。

執筆者 : MINKABU PRESS
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