FX/為替「ドル/円今日の予想」 外為どっとコム トゥデイ 2026年2月10日号

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。
作成日時 :2026年2月10日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 シニア為替アナリスト 神田卓也
目次
▼9日(月)の為替相場
(1):日本実質賃金 12カ月連続でマイナス
(2):けん制発言相次ぐ
(3):豪家計消費 予想を下回る
(4):中国当局 米債保有抑制促す
(5):高市首相「夏前には中間取りまとめを行いたい」
(6):仏中銀総裁 任期満了前の退任発表
(7):NEC委員長 雇用減速を警告
▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:円の上値は昨日よりは重い/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント
9日(月)の為替相場

期間:9日(月)午前7時00分~10日(火)午前6時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):日本実質賃金 12カ月連続でマイナス
日本12月毎月勤労統計で現金給与総額は前年比+2.4%と市場予想(+3.2%)を大幅に下回った。名目賃金から物価変動の影響を除いた実質賃金は前年比-0.1%となり、12カ月連続でマイナスとなった。
(2):けん制発言相次ぐ
三村財務官は「市場を高い緊張感をもって注視する」と語った。また、前日に片山財務相が「必要あれば月曜日もいろいろとマーケットには対話をしたい」と述べたことについては、「市場とは常に対話している」との見解を示した。その後、木原官房長官は「このところ為替市場で一方的急激な動きがみられ憂慮している」として「今後とも市場としっかり対話する」と語った。
(3):豪家計消費 予想を下回る
豪12月家計消費支出は前月比-0.4%、前年比+5.0%とともに市場予想(+0.1%、+5.8%)を下回った。ブラックフライデーのセールなどにより、過去2カ月にわたって消費が拡大した反動が出た。
(4):中国当局 米債保有抑制促す
中国当局が米国債への集中リスクや市場のボラティリティーを巡る懸念を理由に、「国内銀行に対し米国債の購入を制限し、保有比率が高い銀行にはポジションを縮小するように指導した」とブルームバーグが報じた。
(5):高市首相「夏前には中間取りまとめを行いたい」
高市総理は記者会見で、2年間限定で飲食料品に対する消費税をゼロにする政策について、「2年分の財源を確保したうえで、できるだけ早く実現できるように知恵を絞っていく」語り、特例公債の発行に頼らない方針を改めて示した。また、超党派の国民会議で給付付き税額控除と合わせて議論し「夏前には中間取りまとめを行いたい」と述べた。
(6):仏中銀総裁 任期満了前の退任発表
ビルロワドガロー仏中銀総裁が2027年10月の任期満了を待たず、今年6月に退任すると発表した。同氏は欧州中銀(ECB)理事会メンバーの中でもハト派的な金融政策を志向することで知られていた。
(7):NEC委員長 雇用減速を警告
ハセット米国家経済会議(NEC)委員長は、「雇用者数については、国内総生産(GDP)の伸びと整合する、わずかな減少を想定しておくべきだろう」と語った。また、人口増加ペースの低下や生産性の急上昇を理由に挙げ「これまで目にしたよりも低い数字が並んだとしても、パニックに陥るべきではない」との見解を示した。11日に米労働統計局は1月の雇用統計を発表するが、同時に2025年3月までの1年間を対象とした年次改定も発表される予定となっている。
9日(月)の株・債券・商品市場

ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

【情報提供:外為どっとコム】
- ※ 「外為注文情報」とは、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況を確認できるツールのことを指します。
- ※ 尚、この外為注文情報は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家自身でなさるようお願い致します。
人気通貨ペア 本日の予想レンジ

ドル/円の見通し:円の上値は昨日よりは重い
昨日のドル/円は終値ベースで約0.9%下落。1円あまりドル安・円高の155.88円前後で取引を終えた。8日に投開票された衆院選は自民党が歴史的な大勝を収めたが、勝利自体は織り込み済みだったと見られ円を買い戻す動きが優勢だった。また、一部には自民党の大勝によってこれまで円売り材料視されていた財政不安がむしろ後退するとの見方も出ていた。そのほか、政府筋から円安けん制発言が相次いだことでレートチェックや円買い介入が意識された面もあった。もっとも、こうした円買いは一時的なもので、高市政権が消費減税を推し進めれば円売りが再燃するとの見方は海外勢を中心に少なくない。昨日、英FT紙やブルームバーグ通信は自民党の圧勝によって「高市トレード」の株高・債券安・円安が再び意識される可能性が高いと市場関係者の話をもとに伝えた。こうした中、本日のドル/円は持ち高調整の円買い一巡で底堅く推移すると予想。中国が米債の保有を抑制するとの観測報道などもあってドルは上値の重い展開が続きそうだが、円の上値も昨日よりは重いと見られる。心理的節目の155.00円付近は押し目買いのポイントとして意識されそうだ。
注目の経済指標:米小売売上高

注目のイベント:FRB高官発言
※時間は日本時間での表示になります。
※「注目の経済指標」「注目のイベント」は注目度が高い順に「◎」「○」「無印」で表示しております。
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。
株式会社外為どっとコム総合研究所 シニア為替アナリスト神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。
マネーを育てよう!をテーマに、外為どっとコム総合研究所に所属する研究員が執筆するオリジナルレポートのほか豪華講師陣の貴重なFXレポート、個人投資家や著名投資家のインタビュー記事など、バラエティ豊かな情報を配信しています。為替トレンドに合わせた特集記事やFX初心者でも安心の学習コンテンツを用意しており、個人投資家の取引技能の向上に寄与すべく活動しています。