FX/為替「ドル/円今日の予想」 外為どっとコム トゥデイ 2026年2月6日号

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。
作成日時 :2026年2月6日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 為替アナリスト 中村勉
目次
▼5日(木)の為替相場
(1):豪貿易収支予想を下回る
(2):独製造業受注大幅に増加
(3):英首相任命責任への懸念
(4):BOE僅差で据え置き
(5):ECB 5会合連続の据え置き
(6):米新規失業保険申請件数 予想を上回る
(7):米求人件数 約5年ぶり低水準
(8):米大統領 「異例」の表明
▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:157円台後半は神経質な値動き/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント
5日(木)の為替相場

期間:5日(木)午前7時10分~6日(金)午前6時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):豪貿易収支予想を下回る
豪12月貿易収支は33.73億豪ドルの黒字だった。輸出が伸び悩んだことから黒字額は前年比-15.3%となり、市場予想(35.00億豪ドル)を下回った。
(2):独製造業受注大幅に増加
独12月製造業受注は前月比+7.8%と市場予想(-2.2%)に反して大幅に増加。4カ月連続の増加で、伸び率は2年ぶりの高水準となった。一方、その後に発表された仏12月鉱工業生産は前月比-0.7%と予想(+0.2%)に反して減少した。
(3):英首相任命責任への懸念
ロンドン市場序盤、英ポンド、英国株、英国債が一時ミニトリプル安となった。スターマー首相の任命で駐米大使などを務めたマンデルソン元上院議員が、性犯罪で起訴され勾留中に死亡した米実業家エプスタイン氏と親交があったとされる問題で、スターマー首相が任命責任を問われるとの懸念が広がったとの見方も出ていた。
(4):BOE僅差で据え置き
英中銀(BOE)は市場の予想通りに政策金利を.375%に据え置いた。同時に発表した金融政策委員会(MPC)議事録では、9人の委員のうち4人が追加利下げを支持して据え置きに反対したことが明らかになった。また、「すべてが順調に進めば、今年は政策金利をさらに引き下げる余地があるはずだ」と表明。一方で「さらなる緩和に関する判断は、今後より慎重になる必要がある」とした。BOEはあわせて、最新の経済見通しを発表。インフレ率は4月に2%の目標に回帰し、その後2027年の大半で目標を下回ると見込まれた。成長率予想は今年が1.2%から0.9%へ大幅に下方修正され、27年は1.6%から1.5%へ引き下げられた。
(5):ECB 5会合連続の据え置き
欧州中銀(ECB)は市場の予想通りに政策金利(預金ファシリティ金利)を5会合連続で2.00%に据え置いた。声明で「インフレ率が中期的に2%の目標水準で安定するとの見方が裏付けられた」との見解を示した。その後、ラガルド総裁は会見で、見通しに対するリスクが上下方向で「おおむね均衡した状況にある」とし、金融政策は引き続き「良好な位置」にあるとあらためて強調。金融政策はデータに依存し、事前に決定された金利の道筋はないとの認識を再表明した。また、理事会で為替レートについて議論したことも明らかにしたが、最近のドル安については「目新しいものではない」、「我々のベースライン(見通し)に織り込まれている」との認識を示した。
(6):米新規失業保険申請件数 予想を上回る
米新規失業保険申請件数は23.1万件と市場予想(21.2万件)を上回った。4週平均の申請件数は21.3万件となり、前週時点の20.6万件から増加した。これより前に発表された米1月チャレンジャー人員削減数は10.84万人と前月(3.55万件)から増加。前年比では117.8%増加した。
(7):米求人件数 約5年ぶり低水準
米12月JOLTS求人件数は654.2万件と市場予想(725.0万件)を下回り、2020年9月以来の低水準となった。ただ、退職率(2.0%)、解雇率(1.1%)はいずれも前月から横ばいで低位にとどまっており、米労働市場が停滞していることをあらためて示す結果となった。
(8):米大統領 「異例」の表明
米国のトランプ大統領は、8日投開票の衆院選の結果が「日本の将来にとって非常に重要だ」とSNSに投稿。高市首相について「力強い評価を受けるに値する」と称賛し「高市首相と連立政権を全面的に支持する」と表明した。米国の大統領が日本の選挙期間中に特定の立場を示すのは異例。トランプ氏は、また3月19日に高市氏をホワイトハウスに招くことも明らかにした。
5日(木)の株・債券・商品市場

ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

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人気通貨ペア 本日の予想レンジ

ドル/円の見通し:157円台後半は神経質な値動き
昨日のドル/円は終値ベースで約0.1%未満の小幅高。8日の衆院選で自民党大勝の可能性が報じられる中で、高市政権の財政拡大への警戒感から円売り圧力は強く一時157.34円前後まで上昇したが、米国の労働関連の経済指標、1月チャレンジャー人員削減数、新規失業保険申請件数、12月JOLTS求人件数がそろって弱い結果となったことで上げ幅を縮小した。衆院選を控えてトランプ米大統領が「3月19日に高市首相とホワイトハウスで会談する」と自身のSNSに投稿していることからも、米政権を含め海外勢は高市政権の継続を確信しているようだ。本日も衆院選をめぐる思惑から円が売られやすい地合いは続きそうだ。もっとも、ドル/円は先月23日にNY連銀が「レートチェック」を行ったとされる157円台後半を目前に控えている。選挙前の為替介入は禁じられてはいないものの、政治利用とも捉えかねられないため、当局にとって判断が難しい局面だろう。157円台後半に近づけば当局と市場の心理戦から神経質な値動きとなりそうだ。なお、本日発表予定だった米1月雇用統計は、米政府機関一部閉鎖の影響から11日(水)に発表が延期されている。
注目の経済指標:ミシガン大消費者態度指数

注目のイベント:衆院選投開票
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外為どっとコム総合研究所 情報企画部 為替アナリスト中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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