ユーロドル、1.15-1.20ドルの水準にレベルシフトするには=NY為替
きょうの為替市場はドルの買い戻しが優勢となる中、ユーロドルは1.12ドル台に伸び悩んでいる。21日線が1.1265ドル付近に来ており、その水準に一時顔合わせした。ここ数日の1.14ドル付近でのもみ合いで過熱感は後退しているものの、上値は次第に重くなって来ているようだ。ただ、ドル離れが指摘され、その受け皿としてユーロが注目されている中で、今年に入ってからの上昇トレンドが終了する気配まではない。
一部からは、ユーロドルが1.15-1.20ドルの水準にレベルシフトするためには、主要な米経済指標の悪化や、欧州の景気見通しの改善が確認される必要があるとの指摘が出ている。
特に米経済指標の悪化の場合、ドルの弱さが加速する可能性があり、ドルからの資金流出が加速し、中期的にユーロを支える要因となるという。一方、ユーロ圏は貿易摩擦の影響を受ける可能性があるが、財政支出拡大と相対的な経済成長がユーロの買い材料となると指摘。ウクライナからの前向きなニュースも支援材料となるだろうとも述べている。
EUR/USD 1.1286 EUR/JPY 164.23 EUR/GBP 0.8504
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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