ロビンフッドが決算受け下落 仮想通貨の成長鈍化と予想下回るEBITDAを嫌気=米国株個別
(NY時間12:35)(日本時間01:35)
ロビンフッド<HOOD> 47.94(-1.17 -2.38%)
ネット証券のロビンフッド<HOOD>が下落。前日引け後に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益、経常収益とも予想を上回った。個人投資家がトランプ大統領の関税措置により市場が混乱する中、同社に殺到し、経常収益と利益が急増した。
ただし、仮想通貨関連の売上高の成長は鈍化している。前年比2倍に増加したものの、伸びは直近4四半期連続で減速している。また、EBITDAが予想を下回ったこともネガティブに捉えている模様。
ワーニックCFOは声明で「年初から堅調なスタートを切り、市場シェア拡大を推進した」と述べた。「第2四半期の開始時点で顧客のエンゲージメントが堅調であることも喜ばしいことだ」とも語っている。
同社は自社株買いの枠を5億ドル拡大し15億ドルとした。同CFOは「これは経営陣と取締役会がわれわれの財務基盤と将来の成長見通しに自信を持っていることを反映している」と説明している。
(1-3月・第1四半期)
・1株利益:0.37ドル(予想:0.33ドル)
・経常収益:9.27億ドル(予想:9.22億ドル)
取引:5.83億ドル(予想:5.62億ドル)
純受取利息(NII):2.90億ドル(予想:3.06億ドル)
その他:0.54億ドル(予想:0.571億ドル)
・営業費用(調整後):4.60億ドル(予想:4.51億ドル)
・EBITDA(調整後):4.70億ドル(予想:4.86億ドル)
・預金:180億ドル(予想:152億ドル)
・ユーザー当たり平均売上高:145ドル(予想:143.57ドル)
(通期見通し)
・営業費用および株式報酬(調整後):20.9~21.9億ドル(従来:20~21億ドル)
【企業概要】
最低口座残高の要件が無く、手数料無料の株式取引を提供する。音声サポートを含むカスタマーサポート機能を拡充するなど、投資経験の浅い顧客のニーズに合わせたサービスを行う。米国上場株式・ETF・オプション・ADRを扱い、子会社を通じた暗号通貨取引の他、プレミアムな有料サービスも提供する。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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