アジア株全面安、米中チキンレースに嫌気 中国支援策・株価安定策に期待するしかないか
アジア株全面安、米中チキンレースに嫌気 中国支援策・株価安定策に期待するしかないか
東京時間11:08現在
香港ハンセン指数 19755.92(-371.76 -1.85%)
中国上海総合指数 3103.12(-42.43 -1.35%)
台湾加権指数 18131.81(-328.14 -1.78%)
韓国総合株価指数 2320.64(-13.59 -0.58%)
豪ASX200指数 7437.00(-72.98 -0.97%)
アジア株は全面安、米中チキンレースによる世界的な景気減速懸念が高まっている。ただ、売り一巡後は下げ渋っている。マーケットは米中対立に飽き飽きしている。懸念は高まるばかりだが、米中対立にいつまでも付き合ってられない。中国の景気支援策と株式市場の安定化を期待するしかないか。
米政府が9日から適用される対中関税に関する最新ガイダンスを発表、関税率を84%に更新した。50%を撤回することはないということだ。当初予定の34%の追加関税に50%上乗せし計84%(2月に10%、3月に10%上乗せ)累計104%になる。中国含む60カ国を対象とした関税はこのあと日本時間13時1分に発動する。
中国もメンツを守るためにも引くことはないだろう。中国政府は100%を超える関税でも相殺できる政策手段がある、最後まで戦うと宣言している。中国政府は支援策の強化と前倒し、株価安定策を発表しているが、ショックをある程度は和らげることができるが、中国経済は間違いなく減速するだろう。
香港株は1月15日以来の安値、ほぼ全銘柄が下落している。上海市場では素材や医療品、消費財、エネルギー関連など幅広い銘柄が下落している。台湾株は下げ止まらず、昨年2月以来の安値をつけている。

執筆者 : MINKABU PRESS
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