関税はユーロ圏よりも米国に打撃との見方=NY為替
きょうのユーロドルは上に往って来いの展開が見られている。ロンドン時間には1.10ドル台を回復していたものの、NY時間にかけて戻り売りに押され、一時1.09ドル割れを試す動きも見られていた。
ただ、本日1.0865ドル付近に来ている21日線の上での推移は堅持しており、上値期待は残している。関税はユーロ圏よりも米国に打撃を与える可能性があり、それがユーロ高につながるとの指摘がアナリストから出ている。
ユーロは対ドルで過小評価されており、さらに回復するはずだと述べている。関税は短期的にユーロ圏経済に悪影響を及ぼす可能性はあるものの、ECBのこれまでの利下げ、ドイツの財政刺激策、EUの防衛支出の増加により、今後数年の成長が押し上げられると指摘。一方、米経済が新たな関税により最も大きな打撃を受けると予想しており、今後はECBよりもFRBの利下げのほうがより多く実施されると見ているという。ユーロドルの予測を9月は1.12ドル、26年3月は1.14ドルに上方修正している。
EUR/USD 1.0943 EUR/JPY 161.82 EUR/GBP 0.8576
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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