トランプ関税リスクとウォラーFRB理事発言でドル全面安、ドル円143.40円台
トランプ関税リスクとウォラーFRB理事発言でドル全面安、ドル円143.40円台
トランプが鉄鋼アルミ関税を25%から50%に引き上げると発表したほか、台湾問題などを巡り米中対立が激化している。
中国政府は台湾を巡り米国に「火遊びするな」と警告したほか、中国の利益を損ない続けるのであれば米国に断固として「強力な措置」を講じると表明した。鉄鋼関税引き上げを受け欧州も問題解決しなければ米国に報復措置を講じるとしている。
二転三転するトランプに対する不信感からドルが下落している。関税引き上げ・米中対立による景気後退懸念も再燃。ドル全面安でドル円は143.40円台まで下落。
また、ウォラーFRB理事発言もドル売りを後押ししている。ウォラー氏はトランプ関税によるインフレ上昇は一時的なため、金融政策を策定する際には短期的物価上昇は無視することを支持する考えを示した。ハト派発言を受け年内利下げ観測が高まった。
ただ、トランプ氏の鉄鋼関税引き上げや対露制裁検討、米中対立などを受け米国のインフレ上昇は「一時的」でないかもしれない…

執筆者 : MINKABU PRESS
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