【本日の見通し】トランプ関税リスク警戒、方向性確認へ
【本日の見通し】トランプ関税リスク警戒、方向性確認へ
朝のドル円は143円90銭台での推移。週末にトランプ大統領が鉄鋼・アルミニウムへの関税を50%に引き上げる方針を示したほか、対ロシア制裁強化を示したことで、警戒感が出ており、先週末から若干ドル安でスタート。もっとも値幅自体は限定的なものに留まっており、落ち着いた動きとなっている。
この後の流れを見極める展開。鉄鋼・アルミニウムの関税引き上げは、米国の多くの製造業にとってのコスト上昇につながるだけに、インフレ再燃への懸念もあり、今後の動向を見極める必要がありそう。リスク警戒の動きが強まるとドル売りが広がる可能性がある。
ただ、今週は週末の米雇用統計をはじめ、米重要指標の発表予定が並んでいることもあり、行き過ぎた動きには警戒感もありそう。今晩の米ISM製造業景気指数などの状況を確認したいところで、NY市場までは比較的落ち着いた動きが続く可能性がある。
ドル円は143円台から144円台半ばまでのレンジが中心か。
ユーロドルは1.13台を中心とした推移が見込まれる。ドル安基調も1.14超えでのユーロ買いに少し慎重。
ユーロ円はドル主導で不安定な動きが見込まれる。リスク警戒が強まると上値が重くなりそう。
MINKABUPRESS 山岡

執筆者 : MINKABU PRESS
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