FOMCの結果にドル安の反応 ドル円は148円台に急落=NY為替
NY時間の終盤に入ってドル円は戻り売りが強まり、148円台に急落している。午後のFOMCとパウエル議長の会見を受けて、為替市場はドル安の反応を強めた。
FRBは政策金利を予想通りに据え置いた。注目されていた委員の金利見通し(ドット・プロット)は前回と変わらずの年内2回の利下げを見込んだ。また、経済見通しではGDP予想を大幅に下方修正した一方、インフレは上方修正した。さらにFRBは保有資産の縮小、いわゆるランオフのペースを4月1日から減速させると発表している。エコノミストからはこの措置は利下げに等しいとの指摘も出ていた。
ドット・プロットでの年内2回の利下げ見通しは、市場の期待を正当化する内容ではあるが、一部からは根強いインフレから利下げ見通しを後退させるのではといった見方や、逆に利上げシナリオなども出だしていたが、その見方は否定し来た格好となった。それらがドル安の反応を引き出したようだ。
ドル円は150円台に一時上昇していたが、結局、維持できずに失速している格好となった。
USD/JPY 148.91 EUR/JPY 162.30
GBP/JPY 193.52 AUD/JPY 94.59
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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