ドル下押し要因を見つけ出すのが難しいとの指摘=NY為替
本日もドルは堅調な値動きとなっているが、向こう数日間はドルの下押し要因を見つけ出すのが難しいとの指摘が出ている。
米商品先物協会(CFTC)が先週末に発表したIMM投機筋の建玉報告によると、先週のFOMC結果発表前までの1週間で投機筋はドルに対して約60億ドル買い越しとなっていた。タカ派なFRBからリスク回避取引まで、多くの要因がドルを今年の最高値圏に押し上げている。
また、先週のドルインデックスはFOMC後も3日続伸し、2月以来最長となる4週連続の上昇となっていた。ドルインデックスは本日も上昇しており、強気のポジショニングがピークだった4月の年初来高値を視野に入れている。
一方、ドルの強気派はリスク回避に最注目する可能性もあろとも指摘している。フランス市場の混乱がユーロの重荷となり、ドルの逃避買いが強まっていることをその1つに挙げている。今週は祝日を挟むことや、比較的軽めの経済指標を考慮すると、今後数日間はドルを下押しする要因を見つけ出すのが難しいという。
USD/JPY 157.75 EUR/USD 1.0726 GBP/USD 1.2699
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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