パウエル議長のタカ派会見でも、市場は年内利下げ期待を変えない=NY為替

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 きょうのNY為替市場は、この日発表の米雇用指標が弱い内容となったことでドル売りが優勢となっており、ドル円は129円台前半まで下落している。本日の21日線は130.30円付近に来ているが、その水準はなお強い上値抵抗となっているようだ。

 本日は午後にFOMCの結果発表が控えており、FRBは利上げ幅を通常の0.25%ポイントへ縮小することが確実視されている。市場では、直近の弱い米経済指標を受けて、年内にFRBは利下げに踏み切るとの観測が根強く、ハト派な雰囲気も広がっている状況。ただ、パウエルFRB議長は今回のFOMCでタカ派姿勢を後退させることはないというのが有力な見方となっているようだ。

 予想通りにパウエル議長の会見がタカ派だったとしても、市場は年内の利下げ期待を変えない可能性もありそうだ。タカ派会見が有力視されている中で、市場は通常すでに利下げ期待を後退させていてもおかしくはない。しかし、当日になっても、年内の計0.50%の利下げ期待を変えていない。

 よほど強くタカ派色を強調するようであれば、市場も考え直す可能性がある。例えば、一部で言われているのは、複数のFOMC委員が反対票を投じ、政策金利をより制限的な領域に早期に到達させるために0.50%ポイントの利上げを主張して来る可能性があるという。

USD/JPY 129.31 EUR/JPY 141.18
GBP/JPY 159.19 AUD/JPY 91.52

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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執筆者 : MINKABU PRESS

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