FX/為替「ドル/円今日の予想」 外為どっとコム トゥデイ 2026年3月17日号

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。
作成日時 :2026年3月17日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 シニア為替アナリスト 神田卓也
目次
▼16日(月)の為替相場
(1):原油価格急騰で取引開始
(2):高市総理「艦船を派遣することは困難」
(3):中国小売売上高 予想を上回る
(4):米鉱工業生産 予想を上回る
(5):米大統領 NATO同盟国を名指し批判
▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:159円ちょうどを挟んでもみ合う展開/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント
16日(月)の為替相場

期間:16日(月)午前7時00分~17日(火)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):原油価格急騰で取引開始
米国がイランの主要輸出拠点であるカーグ島を攻撃したことで、中東からの原油や液化天然ガス(LNG)の供給懸念が高まり、NY原油(WTI)先物は取引開始直後に一時1バレル=102ドル台まで急上昇した。その後、ホルムズ海峡を一部のタンカーが通過したとの報道もあり、WTI先物は上げ幅を失った。
(2):高市総理「艦船を派遣することは困難」
片山財務相は中東情勢の緊迫化に伴う円相場の下落に関して、為替水準については「私の立場でも総理の立場でもコメントできない」としたうえで、「最大限の緊張感をもって、断固たる措置を含めてそういう姿勢でいる」と述べた。また主要7カ国(G7)財務相は「為替を含めたマーケットは非常に乱高下していることに共通して懸念を評している」と語った。 高市総理は参院予算委員会で、ホルムズ海峡での船舶護衛について、「自衛隊法で規定する海上警備行動に基づき、艦船を派遣することは困難」との認識を示し、「現行法の範囲内で何ができるのか、何を今行うのがベストなのかということをしっかりと検討する」との考えを示した。
(3):中国小売売上高 予想を上回る
中国1-2月小売売上高は前年比+2.8%と市場予想(+2.5%)を上回った。政府によるスマートフォンや自動車などの買い替え補助金が継続しているほか、春節(旧正月)に個人消費が盛り上がったことが影響した。
(4):米鉱工業生産 予想を上回る
米2月鉱工業生産は前月比+0.2%と市場予想(+0.1%)を上回った。昨年成立した「大型減税・歳出法」の優遇税制措置を企業が活用しており、製造業が回復の兆しを示した。
(5):米大統領 NATO同盟国を名指し批判
トランプ米大統領は英フィナンシャル・タイムズ紙とのインタビューで、ホルムズ海峡での航行再開に向けての艦船派遣に慎重な姿勢を示している北大西洋条約機構(NATO)の同盟国を名指しで批判し、イランを巡る対応で米国を支援しなければ「非常に厳しい未来が待っている」と警告した。トランプ大統領はその後、イランへの攻撃について、「こうしなければ核戦争が起きていた」して、「自分たちのしたことに誇りを持っている」と語った。またホルムズ海峡問題で「他国が支援に消極的なのは驚きだ」、「中国、日本、韓国は我々に協力すべきだ」、「どの国が協力的なのかは、適切な時期に明らかにする」と述べた。戦争は今週終結するかの問いに対しては、「まもなく終結するだろうが、今週中ではない」との見解を示した。
16日(月)の株・債券・商品市場

ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

【情報提供:外為どっとコム】
- ※ 「外為注文情報」とは、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況を確認できるツールのことを指します。
- ※ 尚、この外為注文情報は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家自身でなさるようお願い致します。
人気通貨ペア 本日の予想レンジ

ドル/円の見通し:159円ちょうどを挟んでもみ合う展開
昨日のドル/円は終値ベースで0.4%下落。前営業日(13日)に付けた約1年8か月ぶり高値の159.75円前後に迫る場面もあったが、片山財務相が円安を強くけん制したことから心理的節目の160円を前に失速した。海外市場では原油価格が4日ぶりに反落したことから「有事のドル買い」が一服。一時158.85円前後まで下落した。中東情勢をめぐっては、イランが事実上封鎖しているホルムズ海峡を一部の船舶が航行し始めたと報じられたことなどを受けて過度な懸念が和らいだ。もっとも、イランはアラグチ外相が「米国と協議すべきことはなにもない」と述べたほか、革命防衛隊は「最新のミサイルをまだ使用していない」として徹底抗戦の構えを崩していない。NY原油(WTI)先物についても、昨日反落したとはいえ依然として1バレル93ドル台(17日終値)で100日移動平均(63ドル台)を大幅に上回っている。「有事のドル買い」が本格的に巻き戻されて、ドル/円が大きく続落する公算は小さいだろう。このままイラン情勢に大きな変化がなければ、市場の関心は明日の米連邦公開市場委員会(FOMC)や明後日の日銀金融政策決定会合に向かうと見られる。本日のドル/円は159円ちょうどを挟んでもみ合う展開となりそうだ。
注目の経済指標:RBA政策金利

注目のイベント:RBA総裁発言
※時間は日本時間での表示になります。
※「注目の経済指標」「注目のイベント」は注目度が高い順に「◎」「○」「無印」で表示しております。
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。
株式会社外為どっとコム総合研究所 シニア為替アナリスト神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。
マネーを育てよう!をテーマに、外為どっとコム総合研究所に所属する研究員が執筆するオリジナルレポートのほか豪華講師陣の貴重なFXレポート、個人投資家や著名投資家のインタビュー記事など、バラエティ豊かな情報を配信しています。為替トレンドに合わせた特集記事やFX初心者でも安心の学習コンテンツを用意しており、個人投資家の取引技能の向上に寄与すべく活動しています。