ドルの戻り売り優勢 ドル円は158円台に再び値を落とす場面も=NY為替概況
ドルの戻り売り優勢 ドル円は158円台に再び値を落とす場面も=NY為替概況
きょうのNY為替市場、ドルの戻り売りが優勢となり、ドル円は158円台に再び値を落とす場面も見られた。本日も原油相場は上昇し、一時98ドル台を回復していたが、NY時間にかけて伸び悩む展開を見せ、ドルの戻り売りに繋がっていた模様。ドル円は本日も一時159円台半ばまで上昇していたが、節目の160円にはなお慎重なようだ。
一部からは、ドル円は原油価格と米国債に歩調を合わせているが、明確な方向感まではまだない。これは、為替市場のポジショニングがまだ一方向に偏り過ぎていないことを示唆しているとの声も出ていた。目先は今回のサイクル高値である159.75円が意識されている。本日も片山財務相や植田日銀総裁が国会で発言していたが、市場は現時点での介入は想定していないようだ。
本日からFOMCが始まり、明日の現地時間午後2時(日本時間19日午前3時)に結果が公表される。トランプ大統領の利下げ圧力が強まる中でも、市場は、今回は据え置きを確実視しているようだ。注目は最新の委員の金利見通し(ドットプロット)やパウエル議長の会見となりそうだ。
ユーロドルは1.15ドル台に買い戻される展開。ユーロ円も上昇し、183円台前半の21日線の水準で推移していた。米大手証券のストラテジストは、ECB関係者の最近の発言に市場は過剰反応し、利上げの可能性を過大評価しているとの見方を示している。今週19日のECB理事会までにイラン情勢が沈静化する可能性は全くないが、中期的には、ECBと投資家はインフレだけではなく、エネルギー価格上昇が経済活動に与える影響に注目するだろうと述べている。
イラン情勢の明確な着地点は見えないものの、政策金利に敏感な2年債利回りのエネルギー価格上昇に対する感応度は次第に低下すると予想。市場がエネルギー価格上昇による経済活動への影響に注目し始めることを要因として挙げている。
ポンドドルは1.33ドル台半ばまで買い戻された。目先は1.34ドル付近に来ている100日線まで戻せるか注目される。一方、ポンド円は212円台まで上昇。21日線の上での推移が続いており、上向きの流れを継続している。
中東紛争はすでに英経済に影響を及ぼしており、燃料価格が急上昇し、3月の英消費者物価指数(CPI)は紛争開始前の予想である2.9%を0.3%ポイント程度上回る見通しとなっている。さらに原油価格が現行水準で推移すれば、4月には0.5%ポイント高くなる可能性もあるという。
こうした状況から、英中銀は今週の政策委員会で金利を据え置き、慎重なトーンを維持する可能性が高いと見られている。政策金利が中立水準をやや上回る程度にある中、利下げバイアスを後退させ、よりバランスの取れたガイダンスへと移行することで、今後の情勢変化に柔軟に対応する余地を確保すると見られている。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。