米債利回りの低下がドル売り誘う=ロンドン為替概況
24日のロンドン市場はドル安が優勢な展開となった。ドル円は東京午後につけた107円50銭手前から107円20銭台まで。ユーロドルは1.1370台から節目の1.14目前までのドル安に。
イラン情勢などへの警戒感が強まる中で、リスク警戒の動きが広がり、投資資金の米債シフト(債券価格上昇=利回り低下)につながった。
ポンドは朝方の売りから値を戻す格好に。事実上の次期首相選となる与党保守党の次期党首選が行われる中、最有力候補であるジョンソン前外相とパートナーとの諍いから通報騒ぎとなったことなどが重石となった。ポンドドルは1.2760台から1.2720台まで。下げ一服後はドル全面安基調もあって1.2760前後まで値を戻した。
トルコリラは買いが一時優勢となった。週末に行われたトルコ最大の都市イスタンブールでのやり直し市長選で野党候補が大勝。エルドアン大統領も選挙結果を受け入れる姿勢を示したことで、政治リスク後退の期待からリラ買いに。ドルリラは先週末の5.82ちょうど近辺から5.68台まで一時値を落とした。もっともドル安リラ高一服後は5.80台を回復するなど値を戻す展開に。
minkabu PRESS編集部 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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