東京株式(大引け)=311円安、配当権利落ちの影響も9割近い銘柄が下落
29日の東京株式市場はリスク回避の地合いとなり、日経平均株価は続落した。ただ引け際に下げ渋り、4万5000円台はキープした。
大引けの日経平均株価は前営業日比311円24銭安の4万5043円75銭と続落。プライム市場の売買高概算は23億4098万株、売買代金概算は5兆1248億円。値上がり銘柄数は146、対して値下がり銘柄数は1416、変わらずは14銘柄だった。
きょうの東京市場は売り優勢の地合いとなった。配当権利落ちに伴う下げ圧力が日経平均ベースで300円ほど影響しており、実質的には10円程度の下げにとどまった勘定となるが、個別をみると全体の88%の銘柄が下落しており、日経平均寄与度の高い一部の値がさ主力株が買われたことで全体指数を支えた形となっている。TOPIXの下落率は1.7%に達し日経平均を大きく上回った。前週末の欧州株市場がほぼ全面高に買われ、米国株市場でもNYダウをはじめ主要株価3指数が揃って反発したが、東京市場はその流れを引き継げなかった。取引時間中に外国為替市場でドル安・円高方向に振れたことも嫌気された形だ。全体売買代金は減少傾向となったものの5兆円台を維持した。
個別では、トヨタ自動車<7203>が軟調、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクへの売りが顕著。キーエンス<6861>も安い。ニデック<6594>、リクルートホールディングス<6098>の下げも目立つ。ノエビアホールディングス<4928>が急落、イー・ガーディアン<6050>、オリオンビール<409A.T>も大幅安。ニーズウェル<3992>、gumi<3903>なども大きく下値を探った。
半面、売買代金トップとなったレーザーテック<6920>が堅調、ソフトバンクグループ<9984>、アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>、フジクラ<5803>などが上昇した。キオクシアホールディングス<285A.T>も買いが優勢。三菱重工業<7011>、IHI<7013>も値を上げた。Link-Uグループ<4446>がストップ高に買われ、大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>が急騰。エムスリー<2413>、SUMCO<3436>、JX金属<5016>なども物色人気。
出所:MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS
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