アジア株は上昇、貿易摩擦もなんのその 中国市場はDeepSeekに夢中 トランプに耐性も
アジア株は上昇、貿易摩擦もなんのその 中国市場はDeepSeekに夢中 トランプに耐性も
東京時間11:29現在
香港ハンセン指数 21716.57(+421.71 +1.98%)
中国上海総合指数 3326.98(+8.59 +0.35%)
台湾加権指数 23510.20(+126.15 +0.54%)
韓国総合株価指数 2545.17(+6.12 +0.24%)
豪ASX200指数 8512.20(+28.20 +0.33%)
アジア株は軒並み上昇、トランプ関税への耐性がついてきたようだ。
中国市場ではトランプ関税よりもDeepSeekや株価下支えが材料視されている。中国政府系ファンドが好むETFが上昇しているほか、今年すでに31の中国株ETFが上場し、ファンドが積極的に中国市場に参加している。米中対立による株価下落を阻止するため今後も中国当局が下支えに動くだろう。証券時報によると今年これまでに400社以上が総額135億元相当の自社株買いを実施したようだ。
DeepSeek出現受けロボットやAI関連などハイテク関連に連日買いが集中している。DeepSeekが安価なAIモデルをリリースし、米オープンAIのChatGPTを上回るパフォーマンスを叩き出したことで中国・香港市場ではAI関連株が人気だ。中国ファンドの中で人気なのはテンセントホールディングスやシャオミ、SMICだ。
UBSはDeepSeekによって刺激を受けた中国株の上昇は「半分にも満たない」と指摘、まだまだ上昇すると見ているようだ。モルガンスタンレーもAI熱による中国株の上昇は続くと予想、世界の投資家が中国のAI分野への投資を再評価し始めているという。
香港株は大幅反発、約4カ月ぶり高値をつけている。DeepSeeKやアリババ報道を受け幅広い銘柄が上昇している。アリババは6.3%高。米アップルがアリババと提携し中国向けiPhoneにAI機能を搭載すると報じられている。
上海株は小幅高、政府の株価下支えや景気支援策に対する期待やDeepSeeK熱を受けた買いが続いている。
執筆者 : MINKABU PRESS
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