ドル高の動き根強い、欧州株など堅調も ドル円は156円手前から反落=ロンドン為替概況
ドル高の動き根強い、欧州株など堅調も ドル円は156円手前から反落=ロンドン為替概況
ロンドン市場では、根強いドル高の動きとなっている。ロンドン序盤までは東京市場からの流れを受けてドル買いが先行した。しかし、前日急落した米エヌヴィディア株が時間外取引で反発したことなどを受けて、米株先物や欧州株も堅調に推移。トランプ関税や中国AIショックなどの動きはひとまず落ち着いた。米債利回りは小幅上昇、原油や金相場も前日海外市場での下落から下げ渋っている。ユーロドルは1.04台前半、ポンドドルは1.24台前半と東京市場からのドル高圏を踏襲。足元では一段のドル買いが入っているが値幅は限定されている。ユーロ円も162円台後半から162円台割れへと反落。ポンド円は194円付近から193円付近へと押し戻されている。ただ、株高のなかでリスク警戒というよりはポジション調整の面が強いようだ。
ドル円は155円台前半での取引。東京市場ではトランプ関税への警戒感でドル買いが広がり、154.49近辺を安値に155円台後半へと買われた。ロンドン序盤には155.98近辺に高値をのばしたが、156円台は届かず反落している。足元では155.20付近まで押し戻されている。ただ、欧州株や米株先物は堅調な推移をみせており、リスク回避の円買いというよりはポジション調整主導となっている。
ユーロドルは1.04台前半での取引。東京市場でドル買いが広がり、1.0494近辺から1.0430近辺へと下落した。ロンドン序盤には1.0420近辺まで安値を広げている。しかし、その後の戻りは限定的で、足元では安値を1.0410台に広げてきている。ユーロ円はドル円とともに買われ、東京朝方の161.58近辺を安値にロンドン序盤には162.70近辺に高値を伸ばした。しかし、その後は上値が重くなり162円台割れへと反落している。対ポンドではややユーロ安の水準で揉み合っている。
ポンドドルは1.24台前半での取引。東京朝方の1.2499近辺から東京午後には1.2430付近へと下押しされた。ロンドン市場では買戻しが入る場面もあったが、再び上値が重くなり安値を1.2420付近に小幅更新している。ポンド円は東京市場でドル円とともに買われ、192.71近辺を安値に194円手前まで上昇。ロンドン序盤には194.03近辺に高値を伸ばした。しかし、その後はドル円の反落とともに193円付近へと下押しされている。ユーロポンドは東京朝方の0.8407近辺を高値にその後は0.8380から0.8390付近で揉み合っている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。