ドル円150.40円台、植田総裁発言の下げを帳消しに 仏政治不安とBRICSに100%関税警告でドル全面高
ドル円150.40円台、植田総裁発言の下げを帳消しに 仏政治不安とBRICSに100%関税警告でドル全面高
ドル円は150.40円台まで上昇、朝の安値149.50円付近から1円近く上昇している。前週末NY時間に報じられた植田総裁発言の下げをほぼ帳消しにしている。
植田総裁が「経済データが想定通りに推移しているという意味では利上げは近づいていると言える」と日経インタビューで語ったことを受け、12月利上げ観測が一段と高まり先週のNY時間にドル円は150.50円付近から一時149.40円台まで1円近く下落した。
アルマン仏財務相がルペン氏の予算巡る期限を受け入れないと明言、仏予算巡る懸念からユーロが対ドルで下落している。ルペン氏は政府が25年度予算を修正し、年金の物価スライド制導入などの要求に応じなければ不信任決議案を支持すると警告しているが、財務相は予算巡り脅迫されることはない、ルペン氏の自分勝手な期限を受け入れないとしている。ユーロドルは1.0528付近まで下落している。
トランプ次期大統領はBRICS諸国に対し「脱ドル」をはかるようであれば100%の関税に直面すると警告。これを受け南アフリカやメキシコなどの新興国通貨、中国人民元のほか東南アジア通貨が対ドルで下落している。特に南アフリカの下げが目立つ、ランドは対ドルで0.6%安。18.16付近。
(※BRICS:ブラジル、ロシア、インド、中国、南ア、イラン、エジプト、UAE、エチオピア)
執筆者 : MINKABU PRESS
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