東京株式(大引け)=85円安と小幅続落、中東情勢緊迫化で神経質な値動きに
20日の東京株式市場で日経平均株価は小幅続落。中東情勢が緊迫するなか、積極的な売買は手控えられ神経質な値動きが続いた。
大引けの日経平均株価は前日比85円11銭安の3万8403円23銭。プライム市場の売買高概算は27億7289万株。売買代金概算は6兆6964億円となった。値上がり銘柄数は449と全体の約27%、値下がり銘柄数は1125、変わらずは52銘柄だった。
前日の米株式市場は、奴隷解放記念日(ジューンティーンス)の祝日で休場だった。ただ、米ホワイトハウスのレビット報道官は、トランプ米大統領がイランへの軍事行動の是非を2週間以内に決めると表明。イスラエルとイランの軍事衝突を巡る緊張感は高まり、米国が軍事行動に踏み切ることへの警戒感が膨らんだ。これを受けた東京市場では、寄り付きの日経平均株価が小幅に値を下げてスタートしたが、下値には買いが入り午前10時過ぎには一時150円を超える上昇となった。半導体関連株などが値を上げた。しかし、上値は重く買い一巡後は再びマイナス圏に下落した。後場に入ってからは様子見姿勢が強まり、前日終値近辺の3万8500円ラインを挟んだ一進一退が続いたが、大引けにかけて売りが膨らんだ。
個別銘柄では、三菱重工業<7011>やIHI<7013>が安く、三菱商事<8058>や三井物産<8031>が軟調。任天堂<7974>が値を下げ、トヨタ自動車<7203>やソニーグループ<6758>が下落した。サンリオ<8136>やファーストリテイリング<9983>、良品計画<7453>が軟調だった。フジクラ<5803>や日立製作所<6501>、リクルートホールディングス<6098>も値を下げた。
半面、アドバンテスト<6857>やディスコ<6146>、レーザーテック<6920>が高く、ソフトバンクグループ<9984>やソシオネクスト<6526>が上昇した。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や伊藤忠商事<8001>が堅調で、日本郵船<9101>や商船三井<9104>が値を上げた。
出所:MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS
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