動意薄、中東関連の新たな情報待ちで ドル円145円台前半=ロンドン為替概況
動意薄、中東関連の新たな情報待ちで ドル円145円台前半=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、動意薄となっている。東京朝方にホワイトハウスが、トランプ米大統領は「2週間以内」にイラン攻撃を行うかどうかを決定すると表明したことが市場の差し迫った警戒感を後退させている。しかし、現実にイスラエルとイランの紛争は継続しており、気まぐれなトランプ大統領の行動も読めない。リスク警戒を意識しつつも、次の情報待ちといった局面になっているようだ。株式市場では、欧州株が堅調に推移も、米株先物・時間外取引は小安い。原油先物は値動きが停滞して揉み合っている。金相場はやや上値重く推移。全般に落ち着いた展開となるなかで、ドル円は145円台前半から半ばで振幅後、次第に値動きが前日NY終値付近に収束してきている。ユーロドルは1.15台割れから1.15台前半へと買われているが、ロンドン時間には1.1535近辺に小幅に高値を伸ばすにとどまっている。ポンドドルは英小売売上高が弱含んだことに売り反応を示したが、売りは続かず。1.34台後半から1.35付近で下に往って来いとなっている。クロス円は、やや円安に傾斜している。ユーロ円は167円台前半から後半へ上昇。ポンド円は195円台後半から196円台前半で振幅も、足元では196台乗せとなっている。
ドル円は145円台前半での取引。東京朝方の145.56近辺を高値、一時145.13近辺まで売られた。しかし、東京午前以降はやや下値を固める動きとなり足元では145.40台の前日NY終値水準付近に収束している。ホワイトハウスの発表で、すぐに米国がイラン攻撃に踏み切るとの危機感はやや後退している。
ユーロドルは1.15台前半での取引。東京朝方の1.1492近辺を安値に買われている。1.15台に乗せてからは売買が交錯するなかで、足元では高値を1.1535近辺まで小幅に広げた。ユーロ円は東京朝方の167.13近辺を安値に買われ、ロンドン早朝には167.68近辺に高値を伸ばした。年初来高値を更新している。その後は167円台半ばで売買が交錯している。対ポンドでは小幅にユーロ高の動き。
ポンドドルは1.34台後半での取引。東京早朝の1.3450近辺を安値に東京午後には1.3501近辺まで買われた。日本時間午後3時に発表された5月英小売売上高が弱含むと、再び1.3450台まで下落。ロンドン時間には根強いドル売り圧力で1.35手前水準に買い戻されている。ポンド円も振幅。東京早朝の195.67近辺を安値に、ロンドン昼過ぎの167.68近辺を高値とする上下動を繰り返している。ユーロポンドは0.8533-0.8553レンジでの揉み合いとなっている。ややユーロ買いが先行したが、足元ではポンドが巻き返している。
minkabu PRESS編集部 松木秀明

執筆者 : MINKABU PRESS
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