ドル円、米雇用統計を受けて一時151円台に下落=NY為替序盤
ドル円はNY時間に入って戻り売りが強まっており、一時151円台に急速に下落する場面が見られた。先ほど発表の米雇用統計で非農業部門雇用者数(NFP)が1.2万人増と予想外に弱い内容となったことで、米国債利回りの下げと伴にドル円も売りが強まった。
発表元の米労働統計局はハリケーンの影響が出た可能性が高いと指摘。市場も事前にハリケーンによるノイズが出ると予想しており、今回の数字は基調を判断するうえで参考にならないのではとの見方も出ていた。
今回のNFPは、ハリケーンの影響に前回の強さの反動も加わった可能性も否定できないほどの弱さではあったが、失業率は4.1%、平均時給の伸びも前年比4.0%と、米労働市場の底堅さは示されている。ただ、市場では来週のFOMCでの0.25%ポイントの通常利下げを否定するものではないとの見方が多く、短期金融市場でも0.25%での利下げの見方を変えていない。
来週の米大統領選やFOMCなどのイベントリスクに向け、為替市場はこれまでドル高を強めていたが、ここにきてその動きも一段落し、今週に入ってドル自体は調整売りに押されている。本日の米雇用統計はその雰囲気を後押ししたのかもしれない。
なお、日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は現行付近には観測されていない。
1日(金)
現行付近にはなし
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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