アジア株 香港株は大幅続伸、米インフレ改善を好感 上海株は前営業日比変わらず、投資家心理改善せず
アジア株 香港株は大幅続伸、米インフレ改善を好感 上海株は前営業日比変わらず、投資家心理改善せず
東京時間14:00現在
香港ハンセン指数 17318.39(+297.08 +1.75%)
中国上海総合指数 2892.10(+1.20 +0.04%)
台湾加権指数 22219.86(+100.65 +0.46%)
韓国総合株価指数 2764.91(+33.01 +1.21%)
豪ASX200指数 7982.80(+61.53 +0.78%)
インドSENSEX30種 81510.31(+177.59 +0.22%)
アジア株は総じて上昇、前週末の米株大幅高を好感した買いが続いている。
香港株は大幅続伸。アリババやバイドゥなどハイテク関連が総じて上昇。銀行やエネルギー、消費者サービス関連も軒並み上昇している。
米インフレ改善を受け、米国の年内利下げ回数が想定よりも増えるとの期待が高まっている。香港は金融政策を米国に連動させているためFRBの利下げ回数が増えれば、香港基準金利引き下げの回数も増える。
台湾株は反発。台風休場明けの先週末、台湾株は3%超急落し史上2番目の下落幅を記録した。前週末のナスダック上昇を受け、ハイテク関連が買い戻されているものの上値は重い。
上海株は前営業日終値を挟んで推移。先週は中国人民銀行が主要金利を相次いで引き下げたもののマーケットは無反応。先週末に発表された中国6月工業企業利益は前回の+0.7%から+3.5%へと伸びが加速したものの、こちらも無反応。
今週の製造業PMIへの警戒感が高まっているもよう。7月の製造業PMI、非製造業PMI、財新製造業PMIと揃って前回から縮小することが予想されている。PMIが弱い内容となれば中国売りが加速する恐れがある。長引く不動産不況や個人消費低迷など懸念材料山積みにもかかわらず、当局は今年も大規模な支援策は必要ないとしている。また、トランプ復活による米中貿易摩擦激化も懸念されており、このままでは投資家心理は改善することはない。
豪州市場では今週インフレ統計が予定されており、内容次第では豪中銀が利上げに踏み切る可能性がある。豪州6月の消費者物価指数(月次ベース)と小売売上高は前回から伸びが鈍化する見通しだが一方で第2四半期の消費者物価指数は前年比でやや伸びが加速する見通しとなっている。

執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。