アジア株 香港株は下げ拡大、中国支援策が期待外れ 上海株は下げ帳消し、トランプ演説タカ派発言なく一安心
アジア株 香港株は下げ拡大、中国支援策が期待外れ 上海株は下げ帳消し、トランプ演説タカ派発言なく一安心
東京時間14:00現在
香港ハンセン指数 17408.56(-369.85 -2.08%)
中国上海総合指数 2974.63(-2.51 -0.08%)
台湾加権指数 22983.12(-415.35 -1.78%)
韓国総合株価指数 2784.91(-39.44 -1.40%)
豪ASX200指数 7957.10(-79.42 -0.99%)
インドSENSEX30種 81092.88(-250.58 -0.31%)
アジア株は総じて下落、前日の米株大幅安を嫌気した売りが続いている。また、週末を前に調整売りも広がっている。
台湾株と韓国株は大幅続落、米ナスダック下落をきっかけに利益確定売りに押されている。台湾株は連日史上最高値を更新し、韓国株は約2年半ぶり高値圏にある。
台湾TSMCは2.1%安、2週間半ぶり安値。980台湾ドル台にまで下落、1000台湾ドル大台を割り込んでいる。ただ、調整売り一巡後は再び上場来高値を目指す可能性。TSMCは2024年の通期売上高の伸び率見通しを上方修正したほか、第3四半期の売上高について最大232億ドルを見込んでいると発表した。
香港株は大幅反落、ほぼ銘柄が下落。華潤置地や龍湖集団、中国海外発展、新鴻基地産発展、新世界発展など不動産株の下げが目立つ。中国で5年に1度の重要会議である3中総会がきのう閉幕、当局はきょう会見を開き、マクロ政策をより効果的に実施すると語った。低迷し続ける不動産市場や個人消費促進に向けた具体的な支援策の発表はなく失望感が広がっている。
一方で上海株は下げ幅を縮小。トランプ氏がきょう共和党全国大会で演説を行ったが、中国に対して目立ったタカ派発言がなかったことから安堵感が広がっている。トランプ氏は米国のインフレ危機を終わらせ金利を引き下げると述べたほか、ロシアのウクライナ侵略やイスラエル・ハマス戦争を終わらせると語った。

執筆者 : MINKABU PRESS
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