左派勝利のサプライズで逆にドルへの逃避買いとの声も=NY為替
本日のユーロドルは1.08ドル台での小動きに終始している。日曜日の仏選挙の結果は野党の左派連合「新人民戦線(NFP)」が予想以上に票を伸ばし、予想外の最大勢力となった。マクロン大統領率いる中道の与党連合と選挙協力した結果、ルペン氏率いる右派の国民連合(RN)を第3の勢力まで抑え込んだ。
市場にはひとまず右派が政権を取らなかったことで安心感が広がり、ユーロは小幅に上昇したものの反応は限定的。一部からは「今回の選挙結果はユーロの評価にほとんど関係がない。第1回投票でもユーロへの影響は僅かだったが、選挙が金融政策に影響を与える可能性は低く、ユーロには直接関係ない」との指摘も出ていた。
逆に左派勝利のサプライズ結果を受け、投資家が安全資産を求めてドルを買ったとの声も出ている。フランスでは議会が空転することはよくあるが、左派連合によるサプライズ勝利は連立協議を前に市場の懸念を引き起こす可能性があるという。
EUR/USD 1.0830 EUR/JPY 174.10 EUR/GBP 0.8452
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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