円売り優勢、米中貿易交渉がようやく開始=東京為替前場概況
東京午前のドル円は143.31円付近まで上げた。今週末に米中貿易交渉が始まる見通しとなったことが円売りを促した。米中貿易戦争の激化リスクが緩んでいる。ベッセント米財務長官が週末にかけて中国側代表と会談する。ただ、中国商務省は、言っていることとやっていることが違ったり、交渉を装って強制・脅迫を続けようとすれば中国は絶対に同意しないと、これまでの警告を繰り返している。
クロス円も円売りが優勢。ユーロ円は162.49円付近、ポンド円は191.27円付近、豪ドル円は93.33円付近まで上げた。ただ、豪ドル高が失速するなかで、豪ドル円の上値の重さが目立っている。上げ一服後の豪ドル円は92円後半で推移。米中貿易交渉が始まるとしても、前途多難であると警戒されているようだ。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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