アジア株 中国支援策発表で皮肉にも上げ縮小、米中摩擦解決には多大な時間労力要するとの見方
アジア株 中国支援策発表で皮肉にも上げ縮小、米中摩擦解決には多大な時間労力要するとの見方
東京時間11:02現在
香港ハンセン指数 22984.53(+321.82 +1.42%)
中国上海総合指数 3337.52(+21.41 +0.65%)
台湾加権指数 20466.53(-56.06 -0.27%)
韓国総合株価指数 2567.55(+7.76 +0.30%)
豪ASX200指数 8161.30(+9.86 +0.12%)
アジア株は上昇も警戒感残る。
ベッセント米財務長官と中国副首相が今週末に会談する予定、米中がようやく正式な貿易交渉を開始する。ただ、協議は初期段階であり145%という高関税が多少引き下げられるだけで関税は高いまま維持されるだろう。
中国政府は米国に対し、今後の貿易交渉で「誠意」を示し、誤った慣行を是正するよう求める声明文を発表した。交渉を装って強制・脅迫を続けようとすれば中国は絶対に同意しないとしている。トランプ氏は中国と貿易をしなくても「何も失うものはない」とコメント。中国含む貿易相手国に対し、交渉の条件はわたしが決めるとしている。
中国政府がさらなる支援策を発表した。預金準備率と7日物リバースレポ金利の引き下げを発表したほか、外部ショックに対抗するための緊急対策を準備すると明かした。これは米中摩擦激化による景気・株価を下支えするための措置だ。裏を返せば米中協議が決裂しても問題ないということだ。
支援策発表を受け米中摩擦解決には多大な時間と労力を要するとの見方が強まり、皮肉なことに香港株と上海株は上げ幅を縮小している。豪州株と韓国株も上げを縮小、台湾株は下げに転じている。
香港株は約1カ月ぶりに2万3000ポイント台を回復している。不動産やハイテク、自動車、金融が軒並み上昇している。一方、医療品や公益、消費者サービス関連は下落している。上海株は約1カ月ぶり高値をつけている。不動産や消費者サービス、資本財、ハイテク、生活必需品など幅広い銘柄が上昇している。

執筆者 : MINKABU PRESS
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