【海外市場の注目ポイント】パウエル米FRB議長の発言など
日本時間午後10時半にパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長とラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁が討論会に出席する。パウエル米FRB議長は6月の米連邦公開市場委員会(FOMC)後の会見で、「利下げは、インフレが実際に2%に向かっていると確信できるまで待つ必要がある」、「金融緩和を開始するのに必要な確信を得るには、おそらくまだ時間がかかりそうだ」、「5月の米消費者物価指数は前進であり、利下げに向けた自信を深めるものだと考えているが、現時点で政策を緩和し始めることを正当化するような自信を持っているとは考えていない」と述べていた。パウエル米FRB議長が今回の討論会であらためて利下げに慎重な姿勢を示すようなら、米FRBの早期利下げ観測が後退し、ドルが買われる可能性がある。
また、日本時間午後6時には6月のユーロ圏消費者物価指数速報値の発表も予定されている。総合の大方の予想は前年比2.5%上昇、コアの大方の予想が同2.8%上昇となっており、総合、コアとも、前年比の伸びがそれぞれ前月の2.6%上昇、2.9%上昇から鈍化するとみられている。
MINKABU PRESS
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執筆者 : MINKABU PRESS
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